【駐日ウガンダ共和国大使館特命全権大使のメッセージ】
【和訳】
関係者各位様
ウガンダ共和国政府はウガンダオーガニックコットンのプロジェクトを株式会社スマイリーアースと協力し実施していくこととなりました。
概要
近年、ウガンダ北部で栽培されている有機栽培綿が注目を集めて初めています。この地域で行われるコットン栽培は、現地農家の収入と生活の質の向上に繋がっているだけでなく、国内紛争により重大な被害を受けたこの地域の人々にとって、平和構築へのリハビリの一環として必要不可欠な活動となっております。
それに加え、ウガンダ北部は観光資源である豊かな自然環境に恵まれており、綿花栽培を主とした農業が地域経済の中心となっています。
ウガンダ共和国政府は株式会社スマイリーアースと協力し、ウガンダオーガニックコットン農家の収益向上や、日本国内における新規市場開拓を目的としたプロジェクトを展開し、同時に生産地域であるウガンダ北部においてオーガニックコットンを有効的に活用していくための産業化に繋げていきたいと考えております。
株式会社スマイリーアース代表取締役社長である奥 龍将は、ウガンダ共和国政府特命コーディネーターとして様々な形でウガンダ共和国と日本を繋ぎとめ、両国間の友好親善に貢献してきました。近年、関係性を深めている、ウガンダ北部Gulu市と大阪府泉佐野市の友好都市提携の締結において重要な役割を果たした奥氏は、日本国内2か所の都市(泉佐野市・立科町)において2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の際のウガンダ共和国選手団の事前合宿受け入れホストタウンとして登録された際にも両国間の調整を行う中心的キーパーソンとして活躍し、ウガンダ共和国日本国間の友好親善関係の更なる発展に貢献しました。
株式会社スマイリーアースは、「ウガンダの父(繊維産業)」と称される柏田雄一氏の意思を継ぐ唯一無二の会社として、10年以上に渡り「ものづくり」を通じたウガンダ北部農家との信頼関係構築に取り組んできました。
同社は、ウガンダオーガニックコットンの品質向上には絶え間のない努力と多くの時間を要しましたが、現在では生産農家が世界に胸を張ることができる高品質なコットン生産が可能な状態へと導き、この功績によりウガンダオーガニックコットンを活用した様々なビジネスマッチングの創出機運を高めています。
「ウガンダオーガニックコットン」のプロジェクトの設立は、日本におけるウガンダオーガニックコットン市場の拡大に向け、両国の有益な協働事業として画期的なアプローチとなることと考えております。また同プロジェクトは小ロット制による販売をも可能としているため、これらのビジネス環境下では繊維事業者との積極的なコラボレーション創出が期待できます。
このプロジェクトは国際社会が目指すSDGs(持続可能な開発目標)で掲げられる持続可能な開発目標の17項目のうち、7項目が該当しています。私たちは、「ウガンダオーガニックコットン」のプロジェクトの波及性を向上させていく流れを両国間で共に作り出しながら事業推進を図って参ります。
SDGsに該当する項目
1ー 貧困をなくそう
5ー ジェンダー平等を実現しよう
10ー 人や国の不平等をなくそう
12ー つくる責任、使う責任
15ー 緑の豊かさを守ろう
16ー 平和と公正を全ての人に
17- パートナーシップで目標を達成しよう
ウガンダ共和国政府カウンターパート
株式会社スマイリーアース
後援
ウガンダ共和国政府代理駐日ウガンダ共和国大使館
ウガンダにおける協力団体
ウガンダ共和国地方自治体
ウガンダ北部農家
ウガンダオーガニックコットンのプロジェクトは、ウガンダ共和国における持続可能な開発目標の達成に向けたプロジェクトです。日本国内およびウガンダ共和国国内の両方で広がることで、両国のより強固な友好親善関係の構築へと繋がる可能性を持つ取り組みです。そういった両国のwinnwinnな関係を基礎とした上で、最終的には高品質でかつ豊富な生産力を持つウガンダオーガニックコットンの付加価値向上に繋がる有機綿の繊維産業がウガンダ国内で確立されていく事を私は期待致しております。
駐日ウガンダ共和国大使館
特命全権大使 ベティ グレイス アケチ オクロ