10年の技術開発期間を経て立ち上げた ファクトリーブランド 「真面綿」

真面綿は、スマイリーアースのオリジナルブランドです。
全ての真面綿製品は、大阪府泉佐野市上之郷に位置するスマイリーアースの一貫生産工場「真面綿工房」で生産されています。

真面綿工房では、自社で保有するウガンダオーガニックコットン(原綿)とウガンダオーガニックコットン100%の糸(原糸)を使用し、紡績から縫製までの全8工程を行い、ウガンダオーガニックコットンしか存在しない環境下で「完全100%のオーガニックコットン製品」を生産しています。

真面綿工房は、試作・試験をスタートさせた2008年からフランスの国際認証機関エコサートのオーガニック認証(現在は、GOTS認証)を受け続けており、オーガニックコットン製品製造を行う事業社として守るべき「最低限の基準」の順守を徹底しながら、独自の厳格な基準(約束ごと)を設け、オーガニックコットンを扱う「ものづくり企業」としての「あるべき姿の追究」と、真面綿を愛して下さるお客様の期待を裏切らない「正直なものづくり・透明性のあるものづくり」の徹底に誠心誠意取り組んでいます。

中でも力を注いでいる分野は環境配慮と資源循環を組み合わせた「資源循環型環境ストレスフリーを実現させるものづくりエコシステム」の構築事業です。
オーガニックという言葉の重みを、しっかりと受け止められる「ものづくりの新境地」を目指し、本業であるタオル製造に関わる全ての工程の変革と価値創造に取り組んできています。

「感謝」から入る「ものづくり」

我々の出発点は、20世紀型のタオル製造でした。
20世紀型のタオル製造といえば、「只単に、儲かればいいタオル製造」と表現できるタオル製造です。まさに、安く大量に生産し市場を占拠することを目的として掲げ、環境への配慮を疎かにしながら、多種多量の化学薬剤を利用して能率性・効率性だけを追求する「ものづくり」でした。
そんな「ものづくり」からの脱却は、容易な道では無く。分業体制が構築されていた産地からの脱却。すなわち外注無しの完全一貫生産体制を独自で構築しなければならないという途方も無い挑戦でありました。

真面綿ができるまでの「研究の10年」は、まさしく「タオル産地脱却の10年」であったという事です。その10年の中で、我々はようやく身近にあった素晴らしい自然環境や地元に眠る資源に気付くことができました。また同時に、これまで気付かずに壊してきてしまった地域の自然と地域資源と向き合う技術を、どのようにして回復し、そして新たに時代に合わせた形で次の世代へと繋げて行くかという問題に真剣に向き合い、考えることを繰り返してきました。



「日本タオル製造発祥の地」であり、タオルが作られる前は「綿作が行われていた地」でもある泉佐野。かつては「和泉の国(いずみのくに)」という地名を与えられ、水資源に恵まれた地域として讃えられたこの地で、地元民が誇る特産品の「たおる」は明治20年に誕生してから約130年の時を重ねてきました。
130年の時を繋いだ先人たちへの敬意の継承と、後継人へ繋ぐべき技術の革新に取り組んだ我々の「研究の10年」は、この「はじまりのタオル産地」に新しい「たおる文化」それはまさに「全てに感謝することから始めるタオル製造文化」を生み出し、これまでは想像できなかった「日本タオル製造発祥の地」の「新しい未来の形」=「可能性」を作り出すことができたと我々は考えています。

自然環境を絶えさせるかもしれない「タオル製造」から、自然環境と共存共栄できる「タオル製造」へ
真面綿が挑戦してきたこと。挑戦していく事。それは、「たおる」の価値を転換していく「たおる革命」です。